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というわけで、満腹で帰ってきたら、アントワーヌくんからの電話。
いきなり元気な声で、
「タダイマナサ〜イ!」
「えっっっ?」と聞き返すと、照れくさそうに、
「ははは♪やっぱりダメだよね?」(とフランス語で)。
「タダイマ」と「オカエリ」、「オカエリナサイ」は前に覚えたのだけど、
彼は「〜なさい」をくっつければ丁寧になる、という
わたしのいい加減な説明をうのみにしちゃったみたい。
ごめんなさい!
彼にしてみれば、「オカエリ」には「ナサイ」がついて丁寧になって、
「タダイマ」にはつかないっていうのが不当だと思ったそうです。
で、自分なりに「タダイマナサイ」といってみたらしいんだけど・・・。
気持ちはわからないでもないけど・・・。
これには笑わせてもらいました。
丁寧にするにはどうするのか訊かれたけれど、
「ただいま帰りました。」
ってきちんといっちゃうフランス人てのも、どうかと思って。
うーん、日本語ってむずかしい・・・。
今日、やっと家族みんなの元気が復活したので、
念願のレストランに行って、ぽってぃんのお誕生日を祝いました。
でも、ウェイターさんが注文をとりにきた段階で、
せっかくぽってぃんが選んだメニューはお持ち帰り用と判明。
代わりに上寿司とはまぐりの塩焼きを、ぽってぃんは食べた〜い!
でも、値段が高くなってしまうことを気にするぽってぃん・・・。
まっちゃんの「オムライス」を思い出してしまいました。
結局、「お誕生日なんだから好きなもの頼みなさいよ。」という
おばあちゃんに甘えて、ぽってぃん食べたいものを注文。
すると、最後に順番が回ってきたおじいちゃん、
急遽自分の定食をあきらめて、
「じゃあ・・・オレはごはんとこの掻き揚げ。単品でね。」
思わずウェイターさんも笑っちゃった。
みんなでいろんなおかずをおじいちゃんに寄付しましたが、
孫の誕生日に何百円かを我慢するほど、生活苦しかったっけ?
でもその気持ちは嬉しいです。どうもありがとう。
そして、ひさびさにみんなとおしゃべりしたり、
笑ったりしながらの食事、楽しかった!
ぽってぃん、あらためて、お誕生日おめでとう!!!
っていうタイトルはちょっと大げさだけど、
つねづね、郵便局のシステムって不思議だなーと思います。
フランスからの小包が、同じ航空便でも
4日で届いちゃうこともあれば、数週間かかることもある。
数年前に、自分の荷物を向こうから自宅に送ったときには、
段ボールがぼろぼろに崩れてて、日本の郵便局で補修されていました。
下着とか入れないでホントによかった・・・。
去年パリにいたとき、アントワーヌくんのご両親に、
結婚30周年の記念にと、子どもたちから
ロンドンへの週末旅行をプレゼントしました。
金曜日に仕事を終えてモンマルトルまできてわたしたちと食事をし、
土曜日の早朝、出発したふたり。
金曜日にめずらしく降った雪のため、
ふたりの乗ったユーロスターはイギリスに渡る手前で
足止めを食っている、と土曜日に電話がありました。
日曜の夜には、公園を散歩したり鳥を見たりして、
とてもいい週末を過ごした、どうもありがとう、
とのお礼の電話もありました。
さて、無事ロンドン旅行を満喫しふたりが帰ってきた1週間後、
わたしたちのアパルトマンからほど近くに住んでいる Marie-Claire 宛てに、
1枚の絵はがきが届きました。
たまたま、Marie-Claire の家に居合わせたわたしたちも見せてもらいました。
消印はなんと、ふたりはもうユーロスターの中にいたはずの土曜日の午後。
そして、それはモンマルトル郵便局からでした。
怪しむ Marie-Claire,
「あのふたり、ずるしたのね。
きっと、行く前に絵はがきを書いて、投函してから旅立ったのよ。」
なんて言いだす始末。
でも内容を読むと、雪で足止めを食らったこと、
公園での散歩の様子など、前もっては書けないことばかり。
ふたりが口裏合わせに電話してきたとも考えられないし、
そこまでして絵はがきを出発前に投函する意味が分からない。
わたしは密かに
「フランスの郵便局だったら、
別にそれほどのミステリーでもないと思うけど・・・」
なんて傍観してたんだけど、
どこの駅から出発したとか、何時発に乗ったとか、
だんだんふたりともムキになってきました。
そして、アントワーヌくんは Marie-Claire に両親の潔白をはらそうと、
実家に電話をかけて、確認までし始めた!
ふたりとも、なにもそこまでしなくても・・・。
もちろん聞くまでもなく、パパの答えは、
「帰ってきたその夜、モンマルトルから TGV に乗る前に投函した。
郵便局が、消印の日付を間違えたのだろう。」
結局、想像通り、
「郵便局のやることはめちゃくちゃだ!」という結論に。
生まれたときからフランスに住んでいて、実態も知っているだろうに、
なぜこの人たちは身内を疑って、当の郵便局を疑わないのだろうか?
と思ったけど、口には出せませんでした。
(だってこんなこと、角が立たないように、しかもフランス語で、
こんなに燃え上がってるふたりにいえないって!)
そして、モンマルトルから徒歩10分のわたしたちの家に、
彼らの絵はがきが届いたのはその何日もあとのことでした。
Marie-Claire の家のほうが、メトロふた駅分くらい遠いのに。
*****
この話を思い出したのは、今日アントワーヌくんが、
「アメリカの郵便局はひどい」という苦情を聞いたからなのです。
なんでも、向こうからまったく同じときに投函した絵はがきが、
実家にはすぐ届き、妹の Claire にはなかなか届かなかったのだそう。
しばらくして、アメリカの郵便局から直々に、
Claire 宛てに1通の封筒が届きました。
開けてみると、中には小さな絵はがきの切れ端と、手紙が。
そこには、
「申し訳ありませんが、あなた宛ての絵はがきを、
こちらの機械で破いてしまいました。
幸い宛先の書かれた絵はがきの一部を見つけましたので、
送付いたします。」
というようなことが書かれていたそうです。
でも、Claire の手元に届いたのは、
ほんとに、住所が書かれた部分のひとかけらだけ。
アントワーヌくんが彼女にとアメリカで選んだきれいなカードと
彼女へのメッセージは、跡形もなかったそうです。
こないだ残念な事件もあったけれど、
日本の郵便局って、つくづく優秀だと思います。

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