dimanche 8 janvier 2006
ナオんちの、リュウ(長男)はすごい。
小学5年生には、ぜんぜん見えない。
せいぜい保育園の年長さんくらいにしか、見えない。
ものすごーく天真爛漫だ。
ぽってぃんと同い年で、同じ保育園くじゃく組さん出身の
お姉ちゃん(年頃なので、匿名にしときます。)は、
いろんな事情により、思いやりがあって、ちゃんと自分を持ってて、
大人びている。多感で、ちょっぴり神経質。そして完璧主義。
家庭環境がすごく共通していることもあって、ぽってぃんとなんだか似ている。
そんなお姉ちゃんも大好きだけれど、リュウにもちがう味がある。
みんなにバカバカとからかわれ、こづかれ回されているけれど、
ナオにとっても、「バカな子ほどかわいい」らしい。
そんなナオんちに、こないだアンちゃんとぽってぃんを連れてお邪魔した。
いつもどおり、リュウの姿はない。
わたしたちを驚かそうと、いつもどおり押し入れに隠れているのを、
みんな知ってる。
わたしたちは、探すフリをして彼の名前を呼びながら、
わざと押し入れを開けなかった。
どうやってでてくるんだろう。
そのうち、本当にみんなリュウのことを忘れて、
食事のしたくや、おしゃべりをはじめた。
しばらくすると、がさがさする音がする。
見つけて欲しいのだろう、リュウがその日の第一声をはなった。
「アテンション、プリーズ!」
そ、そうきたか、リュウ。
わたしは拍子抜けして、思わず笑ってしまった。
次に、押し入れの中から、アンちゃんに向かって話しかける。
「プレイング ベイスボール?」
・・・?
「プレイング ベイスボール?」
アンちゃんは、その質問に答えた。
「アイ プレイ サッカー。」
「ノー! プレイング ベイスボール?! ベイスボール?!」
リュウは声を荒げた。
アンちゃんは、自分のやっているスポーツを答えたのだが、
リュウは、自分は野球をやっている、と言いたかったらしい。
天然だ。
アンちゃんがそれを理解するまで、リュウは押し入れの中で叫び続けた。
そのうち、誰も押し入れを開けてくれないので、自分からのそのそ出てきた。
恒例行事だから、もう誰も彼にコメントするものはない。
みんなで、ナオが作ってくれたタコライス(タコスのご飯バージョン)を食べた。
おしゃべりして、それをわたしがアンちゃんにフランス語で通訳する。
「てゅこんぷらん?」(分かった?)とわたし。
「てゅこんぷらん?」とリュウ。え、リュウ?
わたしとアンちゃんはたまげた。顔を見合わせて、固まってしまった。
めちゃくちゃ発音がいい。アンビリーバボーだ。
「わお!いるぷろのんすびやん!」とアンちゃん。
「わお!いるぷろのんすびやん!」とリュウ。
天才だ。
よく、バカと天才は紙一重というけれど、
これほど説得力のある実例を、わたしは見たことがない。
そのあとも、わたしとアンちゃんがフランス語を話すたび、彼の復唱が続いた。
食事も終わって、ゲーム対戦が始まった。
リュウは、しきりにアンちゃんを応援する。
一度は惚れ込んでいたぽってぃんを差しおいても、アンちゃんの味方をしている。
アンちゃんが負けていると、コントローラのプラグを抜いたりする。
そして、耳が痛くなるほどの応援コール。
「アントワーヌ、カントワーヌ!ぎゃはははははっ!」
それからゲームが終わっても、わたしたちが玄関を出るまで、彼は連呼し続けた。
「アントワーヌ、カントワーヌ!
アントワーヌ、カントワーヌ!ぎゃはははははっ!」
・・・やっぱり、バカだった。






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